東京農業歴史めぐり
金町コカブ
金町コカブは、明治末期に金町(現在の葛飾区東金町)の長谷緑之助が、下千葉中生というコカブを、4月に早どりできるように改良しました。当時は、千住市場に出荷され、新カブと言われていましたので、高級料亭等に高値で取り引きされていました。
その後は金町一帯で広く栽培されるようになり、さらに、東京から全国に広まったカブの品種です。「金町コカブ」は春に花芽が出にくい性質をもっているため、春の栽培がしやすい特徴を生かして、金町周辺では盛んに生産が行なわれました。
青物の乏しい春先、霜や寒さで傷んでいない青々とした葉や真っ白で光沢のあるカブは消費者に大変喜ばれました。
葛西神社
葛飾区東金町6-10-5
(地下鉄干代田線金町駅10分)
TEL:03-3607-4560