江戸東京野菜について

東光寺ダイコン

 日野市の「東光寺大根」は「練馬大根」の流れをそのまま受け継ぎ、辛みが多く、少し苦いことから煮物などの料理には不向きであり、おろしてからみ餅にすると美味しいのですが、もっぱら漬け物用として加工されます。全体に細く、首の所は10円玉くらいの太さしかありません。この東光寺大根については、「練馬大根」から選抜され栽培されていた系統を品質がよく、ウイルスに強い系統をさらに選抜して成り立ったと思われます。
 現在はビニールハウスの中で干されている「東光寺大根」ですが、昔は稲刈りが済んだ田んぼが大根干場でした。生産量も比較にならないほど多く、東光寺周辺の田んぼは干された大根で白く見えるほどだったといいます。現在は、食生活の変化からタクアンの需要が減り、生産は減少してしまいました。

代表的な取り扱い地区のJA

JA東京みなみ http://www.ja-tm.or.jp/