江戸東京野菜について

アシタバ

 アシタバ(明日葉)は、房総半島、三浦半島、八丈島や大島など伊豆諸島、そして紀伊半島など暖かい太平洋沿岸部に自生している植物で、日本が原産とされています。古くは江戸時代に貝原益軒による「大和本草」にも、八丈島で栽培されている滋養強壮によい薬草として紹介されています。主に若芽を摘んで食用とします。
 伊豆大島系と八丈島系の系統があって、伊豆諸島でも島毎に多少形状が異なるといわれています。茎の色で伊豆大島産のものを「赤茎」、八丈島産のものを「青茎」と一般的には呼んでいます。また、御蔵島産のものは他の島に比べ、茎が太いとされ、葉と茎を食用にしています。
 味に独特のクセがあるため、天ぷらやバター炒め、おひたし、マヨネーズ和え等、多少クセを抑える調理法がとられています。特に伊豆大島では、アシタバを椿油で揚げた天ぷらが名物料理になっています。

代表的な取り扱い地区のJA

  • JA島しょ